<地球温暖化防止>都市部「芝で緑化」は逆効果 米大学分析(毎日新聞)

 都市部の公園などに芝を植えるとかえって地球温暖化を加速する恐れのあることが、米カリフォルニア大アーバイン校の分析で分かった。施肥や手入れのため、芝が吸収する約4倍の温室効果ガスを排出してしまうという。調査対象は米国だが、日本でも進む都市の緑化政策に一石を投じそうだ。米地球物理学誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ」電子版に掲載された。【大場あい】

 研究チームは同校近郊にある4カ所の公園の芝や土壌を分析。二酸化炭素(CO2)吸収量と、草刈り機の燃料によるCO2、肥料使用に伴う一酸化二窒素(N2O)などの排出量を比較した。N2Oは、CO2の約310倍も温室効果が強い。ともに京都議定書で排出削減の対象ガス。

 その結果、観賞用の芝では、吸収分の約1〜3割に相当するN2Oを排出していることが分かった。手入れのための燃料使用による排出分も含めると、吸収分の約4倍の温室効果ガスを排出していた。運動場用芝は、頻繁に植え直すことから、土壌に蓄えられるCO2が少なく、観賞用の芝より吸収効果が小さかった。

 同大によると、芝についてN2Oを含めた吸収量と排出量を比較したのは初。日本国内では、排出を抑制する施肥方法の研究も進んでいる。

【関連ニュース】
【写真特集】グリーンランドの温暖化と滅びゆく犬ぞり
【写真特集】海面上昇、赤道直下の島の危機とゴミ問題…ツバル
【写真特集】暖かな破局 刻一刻と進む地球温暖化
【写真特集】シロクマ:温暖化で激減 写真家、丹葉さんが見た絶滅の危機
<環境問題総力特集>マイECO

主な質問と回答 産経・FNN合同世論調査(産経新聞)
踏切で1人倒れ、助けようと…高齢夫婦死亡(読売新聞)
<強盗>目出し帽の男が郵便局から500万円 東京・江戸川(毎日新聞)
江戸川で郵便局強盗 500万円奪い男が逃走(産経新聞)
「身の潔白」早く説明を 首相が小沢氏に望む(産経新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。